刊行物・関連書籍
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ERC出版(2009年3月29日)
8,000円(税別)
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H.M.Hashemian - 訳
木村 逸郎(原子力安全システム研究所技術システム研究所長)
石原 信二(京都大学原子炉実験所) - 原子力発電所において、計測と制御系(I&C)は極めて重要な系統である。しかし、計測と制御の科目は必ずしも大学できちんと教えられていない。したがって新しい技術者は大学で受講した教育を補足するために、やさしい計測と制御の教科書を必要としている。
著者は、30年にわたり世界各国の原子力発電所の計測と制御系統の試験に携わってきた経験に基づいて2006年に本書を執筆した。
本書では、まず、原子力発電所の温度と圧力の検出器の動作原理について説明し、次に、いかにしてこれらの検出器の静的試験(校正)および動的試験(応答時間測定)を実施するかを示している。
日本の原子力発電所の半数以上は沸騰水型軽水炉(BWR)であるが、本書では加圧水型軽水炉(PWR)の具体例を引用している。それでも日本の大学生、技術者、研究者、科学者および原子力発電所の計測と制御の分野の専門家でない方々と同様に、BWRの技術者にとっても、本書から得られるものが多いと確信している。