原子力情報研究グループ
国内外の事例に学ぶ
原子力情報研究グループは海外トラブル情報の分析を進めています。海外トラブル情報分析では年間で約4000件の海外の原子力発電所の事故や故障のトラブル情報や良好事例をNRC、WANO、IAEA等からインターネット、海外調査などにより迅速に入手して、分析し、効率的な活用を行うために、分類加工してデータベース化しています。
この分析結果は、定期的に国内の加圧水型原子炉(PWR)を持つ電力会社に報告しています。そして、その中でも安全性向上、トラブルの未然防止等の為に改善、反映が必要と考えられる点については必要な対策を提言し、また、改善の必要はないが、注意喚起の必要がある点については参考情報として情報を提供しています。
このように、当グループでは原子力発電の安全性向上に何が寄与できるかということを絶えず検討しながら研究を進めています。
情報分析の流れ
主な成果
改善提言PWR電力各社へ年間10件程度の改善を提言
非常用ディーゼル発電機のコンピュータシミュレーションによる過渡解析
海外原子力発電所のトラブル原因分析
- 不具合は、設備面よりも運用面が多い。
- 設備面では設計不良が多い。
- 運用面では保守不良と運転不良が多い。
- 保守不良、運転不良とも計画不良や作業者(操作者)過誤が多い。